おまとめローンに関する良い点・悪い点

多重債務をしている人にとって大きく役立ってくれるかもしれないのが、おまとめローンです。このおまとめローンですが、良い点もあれば悪い点もあります。

良くテレビや雑誌などで宣伝をしているので、ともかくお得なんでしょと思っている人も多いのですが、ここではおまとめローンの功罪どちらについても考えてみましょう。

おまとめローンというのは複数の金融機関から借りているお金を、1つの金融機関にまとめてしまうことを言います。借金の一本化ができるので、複数社からの借入時に良くあるバラバラの返済日も1つにすることができるのが特徴でしょう。

また、一般的にカードローンでは借入限度額が大きいほど金利を低めに設定していますので、個別に借りている時よりも金利が低くなります。つまり、借金の額そのものが変わることはありませんが、利息も含めた総支払額が減るとのも大きな魅力です。

おまとめローンを利用することで、債務整理をしなくてもすんだというケースもあるくらいです。最終手段とも言える債務整理を検討するほど追い込まれる前に、まずはおまとめローンで借金の完済を目指してみるのも1つの方法だと言えます。おまとめローンを取り扱っている金融機関は意外と沢山あります。

中でも有利だと言われているのが、銀行の行っているカードローンを利用したものです。そもそも消費者金融が提供しているキャッシングよりも比較的に金利が低く、借入限度額も大きいことから、カードローンはおまとめローンに向いていると言えます。

ただ、少し前までは銀行のカードローンも審査がかなり厳しく、なかなかおまとめローンの申込をしても受かることができませんでした。しかし、近年では審査の基準も下げられたのか、以前よりは審査に通りやすくなっているそうなので、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。

ちなみにおまとめローンの審査で良く見られるのは、借入額よりも借入件数だそうです。一般的に5社以上から借入がある場合は、審査に通るのが難しくなると言われており、借入額についてはそこまで大きな影響はありません。

もう1つ忘れてはいけないのが、個人信用情報ですね。個人信用情報に返済の遅延などが記載されているようですと、かなり厳しくなるので覚えておいてください。

おまとめローンの良い点というのは、金利が低くなることで、総支払額が減るというものです。総支払額が減るので少しは返済が楽になる部分があるかもしれません。また、返済日が1つにできるというのも上で書いた通りです。

この2つのことから、おまとめローンを利用することで精神的な負担を減らせるのも良い点だと言えるでしょう。多重債務に陥っていると、返済日がバラバラであり、1月の相手に何度も支払日がきてしまいます。常に返済のことを頭に入れておかないといけないので、気が休まる日がないと言えるのです。

結果、自分ではあまり負担になっていないと思っていても、実際には大きな負担になっていて体調を崩してしまうかもしれません。仮に体調を崩してしまったとすれば、返済に支障をきたしてしまうリスクが高くなるので、さらに精神的に追い込まれてしまうでしょう。

こうなると悪循環が続いてしまい、最終的には返済ができなくなり、債務整理をしなくてはいけなくなります。そこで精神的な負担を軽減できるおまとめローンは役立つと言われているのです。

では、反対におまとめローンの悪い点について考えてみましょう。最も先にあげておきたいのが審査の厳しさです。

少し触れた通りに、最近ではおまとめローンの審査基準も緩和されているそうです。しかし、一般的な消費者金融に申込をすることを考えれば、まだまだ厳しいものがあるも言えます。金融機関にしても小額を融資するのではなく、ある程度はまとまった額の融資となるので、大きなリスクは取れないからです。

もう1つ気をつけておきたいのが、金利と返済期間です。そもそもおまとめローンを利用することで金利そのものは安くなると言えます。しかし、それとあわせて大事なのが返済期間でしょう。

例えばの話ですが、総計で300万円の借入があり、月に合計すると10万円ずつ支払いをしていたとしてください。これがおまとめローンによって月に5万円ずつの支払いで良いとなったとしましょう。

実際には金利などもあるので違ってくるのでしょうが、単純に考えると支払い期間が倍に伸びてしまいます。そうなると金利が前のものより低いと言っても、総支払い期間が伸びれば、それに伴う利息も増えてしまうでしょう。

結果、おまとめローンのメリットでもあった総支払額を減らすことができなくかもしれないのです。返済額が減ることで生活資金にお金を回すことができるのもメリットになるかもしれませんが、トータルで考えた場合には損をする可能性も捨て切れません。

また、近年ではおまとめローンの詐欺という手口も流行っているので、金融機関から電話がかかってきた時には注意しておきましょう。

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