カードローンにおける元金定額リボルビング方式・元利定額残高スライドリボルビング方式

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カードローンの返済方式としてはリボ払いがほとんどです。しかし、リボ払いと一口に言っても、いくつかの種類があります。ここでは最も代表的な元金定額リボルビング方式・元利定額残高スライドリボルビング方式について考えていきましょう。

この2つのリボ払いですが、頭についている言葉が違いますよね。まずはこの点からしっかりと解説していきましょう。元金定額と元利定額の2つがあるのですが、定額というのは決まった額の返済を毎月行いますよという意味です。

その前についている元金と元利というので、支払うべきお金が変わってきます。では、元利定額から考えてみると、これは毎月の返済額が一定であり、その中に利息分が含まれるという方式です。

つまり、借金の返済を始めたばかりの頃は元金に対する利息が多くなるので、返済額に対する利息の割合が多くなります。反対に、返済が進んでいくことで元金が減っていきますので、それと同時に利息が少なくなっていくので、元金がより多く返済されるのです。

数字を入れて具体的に書いてみますと、

元利定額の場合は月々の返済額が5000円だとすると、最初の方は利息が3000円、元金の返済が2000円というような割合になり、最後になると利息が500円で元金の返済が4500円というような形だと考えてください。

対して、元金定額という方式ですと、こちらは元金の返済にあてる分が定額になります。つまり、毎月の返済額としては元金に定額の返済とプラスして利息の返済が必要です。こちらも数字を入れて考えてみましょう。

元金定額方式では、元金の返済に5000円払うとすると、そこにプラスして利息分の返済が乗りますので5000円プラス利息分という形です。

元利定額方式よりも元金定額の方が返済額は大きくなってしまうのですが、その分毎月定額で元金を減らしていけるので、返済は早く終わるでしょう。また、元金に充当できる返済額が大きいことから、返済し終わるまでの利息についても少なくてすむというメリットがあります。

ここで残高スライドという言葉も知っておきましょう。残高スライドとはカードローンで良く使われるものであり、これは返済中に新たに借入できる仕組みだからこそあるモノだと考えてください。残高スライドとは、そのままの意味で残高によって返済する額がスライドしていくという意味になります。

各カードローンでは月々の最低返済額というものが決まっていて、その額は残高によって異なってくるものです。上でも確認しましたが元利定額方式の場合は、月々の返済額には元利と利息の両方が含まれているので、残高が多くなれば利息の支払いだけで元金の返済ができなくなるというケースも考えられます。

つまり、返済しても返済しても元金が減らないので、いつまで経っても借金が減っていかないのです。
そうならないために最低返済額が残高に応じて変わっていくというのが、残高スライドの意味になります。

基本的に返済方式というのは選べません。各カードローンの会社によってあらかじめ定められているものだからです。一般的にカードローンの場合は、元利定額残高スライドリボルビング方式になります。

先述した通りに、借入の額が頻繁に変わる可能性のあるカードローンでは合理的な返済方法だと言えるからです。また、元利定額の場合は毎月の返済額が一定であるというのも大きなメリットでしょう。

元金定額方式ですと、元金の返済は一定ですが利息分については元金が減った分で追加されていきますので、毎月の返済額が異なってしまいます。

その点、元利定額残高スライドリボルビング方式ですと、毎月の返済額が一定であるので、消費者側としてもわかりやすいでしょう。そのためカードローンでは多くの会社で元利定額残高スライドリボルビング方式をとっていると考えてください。

まれに異なる返済方式をとっているカードローンもありますので、気になる人は申込前にチェックするようにしておくと良いでしょう。債務者の側からして重要なことは毎月の返済額がいくらになるのか、何ヶ月返済をすることになるのか、この2つが重要です。ですので、返済方式についてはあまりこだわる必要もないでしょう。

仮に利息の支払いを減らしたいというのであれば、繰り上げ返済を行うようにするのをお勧めします。カードローンではATMなどから簡単に繰り上げ返済をすることが可能です。各カードローン会社によって、最低いくらからの返済になるのかは異なるので、チェックしておくのなら返済方式より、繰り上げ返済の額でしょう。

ちなみにですが、繰り上げ返済ではなく随時返済という記載の仕方もありますが、どちらも同じ意味なので覚えておいてください。基本的にカードローンでは元金を借りている期間分の利息がかかるので、早めに返済を終わらせることで利息の支払いを節約することができます。

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