カードローン実質金利・上限金利・実質年率の知っておきたい情報
カードローンを利用する際には各社を比較する中で確認しておきたい情報も様々あるのですが、その中でも実質金利・上限金利・実質年率について着目して知っておきたい情報があります。
金利や年率について
カードローンを利用するにあたり私たち利用者は融資に掛かるコストを少しでも削減したく、それぞれの会社でどのような金利や年率が設定されているかを比較します。
それぞれのホームページやパンフレットなどを見る中では金利や年率の名称についてばらつきもあるのですが、それぞれどのような意味合いや違いがあるのでしょう。
まず実質金利とは借入した元金に加えて、支払い利息と共にそれ以外の手数料も含めた年間に掛かる実質的な金利のことを指しています。融資を受ける際には単純に金利のみをローン会社に支払うだけではありません。
融資に伴い生じる手数料等は様々あるもので、例えば保証会社に支払う保証料や、ローン会社での手続きに必要な事務手数料、さらには金額により国に支払う印紙代も必要になりますので、見えにくい所ではあるのですが様々な経費が発生しているのです。
対義語にあたる表面金利の場合は金利の数値のみになるのですが、実際にはそれ以外の経費も含めると少なからぬ費用が掛かりますので、そのあたりも含めてより正しく表示したのが実質金利になるのです。
続いて実質年率とは、先にご紹介した実質的な金利を含めて計算された年率の事を指しており、この数値をもとに計算することで返済に掛かる費用を正確に算定することができます。
ローン会社は年率について実質的な数値で表すことが法律で義務付けられており、記載のない業者の場合は正規の会社ではなく悪徳業者である可能性が高くなりますので、利用することが無いよう注意が必要です。
また上限金利とは利息制限法と呼ばれる法律で決められている金利の上限のことをさしており、金融会社は法律による規制のもとで借入が10万円未満の場合は20%、10〜100万円未満では18%、100万円以上では15%を超えない範囲内で金利を設定しています。
ただこの上限に関しては一律で各金融会社が設定している訳ではなく、利用者をより多く囲い込むために競い合うように低い金利を設定しています。
この各金融会社が設定する上限金利は貸付利率、つまり先にご紹介した実質年率にあたるもので、一般的に消費者金融よりも銀行系のカードローンの方が低くされていることが多く、近年では利用者が増加する傾向があります。
金利や年率について知っておきたい情報
カードローンを利用するにあたり真っ先に行う金利の比較では、表示されている実質年率を眺める中で数値が低い所を探すことが多くあります。
こうした比較は融資に掛かるコストを低く抑えられる賢いやり方となるのですが、一見すると節約になるように見えても実際には高い金利が適用されるケースがあり、このあたりの実情は知っておきたい情報として挙げられます。
では低い金利のローン会社を選んだにも関わらず、なぜ高い金利が適用される事になるのでしょうか。一般的に金利については7％〜18％などのように幅を持たせて紹介されており、こうした幅があるのは先にご紹介した法律による上限金利に大きく関係しているのです。
利息制限法では融資される金額を10万円未満・10〜100万円未満・100万円以上などと3段階に分けており、いずれの金額に該当するかによりそれぞれで年率が変わるのです。
つまり融資を受ける際はどの金額に該当するかにより年率が全く変わることになりますので、ご自身で計算し想定していた以上に金利がかさむ事もあり、机上の計算と現実とでは乖離がある点を知っておきたい情報として挙げられるのです。
では融資を受ける金額の違いと金利の違いを踏まえつつ、借り入れについて正しく計算するためにはどうすれば良いのでしょうか。
この点についてローン会社のホームページで確認してみると、貸付条件について細かく記載があるページでも、具体的にいくらからいくらまでがどの年率に該当すると詳細については紹介されていません。
やはり○〜△％までと幅を持たせた記載しかありませんのでご自身で正しい計算を行うことは難しく、ローン会社のホームページ内にある返済シミュレーションなどを利用して計算すると良いでしょう。
ただこうしたシミュレーションは便利な一方で、必ずしも融資額に応じて正しい年率が反映される訳ではありません。というのもシミュレーターにはご自身で借入利率を入力する欄があり、どの数値を入力したかにより計算が変わることもあるのです。
そのためより正しい金利について確認した場合は、ローン会社の店頭に訪れたり問い合わせ窓口に電話するなどの方法が一番のお勧めとして挙げられます。
ただ昨今ではいずれの会社でも費用がかさむ店舗展開は行なわず店舗数を縮小しており、新規業者の場合は店舗を一切置かない場合もありますので、電話で連絡した方が手早く確認することができます。
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